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ハイクオリティ&ローコスト生産性革新プロジェクト
1.減収増益の秘密
 企業は、マーケティング、イノベーション、生産性、資源と資金、利益、経営管理者の仕事ぶりとその育成、一般従業員の仕事ぶりと行動、社会的責任に関する目標を定めています。その理由は、それらが重要な指標だからです。
 ところで、企業経営においては、短期目標と中・長期目標のバランスをとることが大切です。短期目標だけを追求すると、将来の収益の獲得やコストの削減に関する機会を見逃してしまうことが多々あります。
 一般的に、売上の拡大は中・長期的な目標であり、コスト削減は短期的な目標と考えられています。売上増大とコスト削減は異なる手法を要するので、財務目標は、通常、「売上成長戦略」と「生産性向上戦略」とに分けて、それぞれに対して戦略を立案しています。
 これまで、中堅・中小企業経営では、生産性向上(つまりコスト低減)に関する目標は、明示されませんでした。その理由は、コスト低減は補足的なものと見なされてきたからです。
 そのため、中堅・中小企業には、コスト削減というと、仕入価格(購買価格)の低減が最も重要な手段でした。今後は、社内の仕事の仕組みを見直すことによる生産性向上(コストダウン)を考えなければ、この厳しい経営環境の中で生き残ることは難しいと考えられるようになりました。
 企業が、その経営目標を実現するためには、第1に売上げを伸ばすことが必要です。しかし、単に売上を増大させるだけでは不十分です。
 売上増大のために市場シェアの拡大を目指すと、価格競争に陥り、利益なき競争が続くことになりかねません。広告合戦というのは、よく目にするところです。
 また、売上が成長するときは、コストもそれに伴って急激に増大する傾向があります。売上成長のために必要以上にコストがかかり、売上はあがっているのに、利益が一向に増えないというのは、日常的に経験するところです。
 したがって、「利益のある売上拡大」を目指すためには、売上拡大と同時に、どうしても生産性の向上(コスト削減)を視野に入れることが必要になるのです。
 いま、非常に厳しい経営環境の中で、売上が増えない中で、利益を出し続けている企業があります。これらの企業をよく見てみると、いずれも生産性が高いということがわかります。この数年間、利益が出る経営体質をつくるために、大変な生産性向上の努力をしてこられたのです。
 忘れてはならないのは、どのような時代であっても、生産性向上(コスト削減)は、経営の基本であるということです。そして、生産性向上(コスト削減)は、今後、ますます重要な経営目標になっていくということです。
2.売上拡大に伴う費用
 売上成長戦略では、「製品・サービスの革新」と「顧客価値の向上」という戦略テーマが中心になります。それぞれに対して、図1のような具体的な戦略が設定されます。
 生産性向上戦略では、「卓越した業務の達成」が戦略テーマになります。これを、さらに分解すれば「コスト構造の改善」と「資産の有効利用」が焦点になります。
 たとえば、製品・サービスの革新によって、売上をあげようとすると、図2のA〜Cという3つの戦略が考えられます。そして、それぞれに、図2に示したコストがかかります。
 このコストを吸収するためには、売上成長と生産性向上は同時並行的に考えられるべきなのです。
 まず、売上を成長させるために、どのような戦略を選択すべきなのか。市場開拓か新製品開発か多角化が有利かを考察します。これが、製品・サービスの革新にもとづく成長戦略です。
 次に、その戦略を採用した場合、どれくらいのコストになるのかを計算します。そこから、目標利益を差し引き、許容原価を求めます。そして、許容原価を達成するために、コスト構造を改善し、資産の有効利用を検討します。これが、生産性向上戦略になります。
 このように、利益ある成長のためには、売上成長を直接の目的としながら、同時に、生産性を向上させるという関係を構築していく必要があるのです。
3.生産性向上戦略の意味
 生産性向上戦略には短期・中長期から見た2つの意味があると考えられています。
 第1の意味は、現状の経営活動のやり方・方法を変えるという意味です。現状の経営活動にリエンジニアリング的発想を加えて、そのビジネスプロセスを再構築し、劇的なコストダウンを図ろうとするものです。
 第2の意味は、売上成長戦略にもとづく「製品・サービスの革新」「顧客価値の向上」に向けた種々の活動(業務)について、目標原価、目標利益、許容コストを算定し、その範囲の中で、ビジネスプロセスを作り込んでいく、つまり、新しいビジネスモデルを構築することです。
 第1の方法は、短期的に達成可能な施策です。これに対して、第2の方法は、中・長期の施策になります。会社が、生産性向上を計画するとき、短期的な成果に重点をおくのか、中期的な成果を重視するのか、あるいは、それぞれをミックスさせていくのかということを、会社のおかれた状況を踏まえて判断する必要があります。
4.継続的な生産性向上
 製品・サービスには、たとえば、収穫期、持続期、収穫期と呼ばれるライフサイクルの段階があります。生産性向上のテーマは、各段階で変っていきます。
 生産性の向上・原価低減では,製品やサービスの製造原価をできるだけ低く押さえ,管理費を削減させることを意味しています。
 成長期には、生産管理(工程管理)の手法を用いて、品質を高め、納期を短縮し、製造原価低減を行います。管理費の削減には、5S・OV・IE・DIPSを用います。
 資産の有効活用と投資戦略というテーマは,現在の業務を遂行するために必要な運転資本を圧縮したり、遊休資産・遊休資源を新しいビジネスに振り向けたり,これまで以上に資源を有効活用したり,採算の悪い資産を処分したりして,固定資産を有効利用するようにすることです。このような行動は,会社の利益を増加させることができることが知られています。
 こうした、生産性向上・原価削減の対象は、ライフサイクルの段階ごとに変化します。それを示すと、次のようになります。大切なことは、生産性向上(コスト削減)の機会を正しくとらえて、効果的な施策を適切な段階で行うことです。
5.生産性革新を実現する方法
(1) 仕事の方法の改善と仕事の効率の改善
 生産性向上させる視点は2つあります。第1は、仕事の方法を改善することです。改善には様々な方法があります。建設業、製造業、卸売業、小売業、運送業、医療・介護、事務所、営業職などの業種・職種によって、具体的な方法は異なります。
 しかし、基本的な考え方は同じです。ロスを測定し、そのロスをなくなるように仕事の仕方を改善するということになります。
 第2は、仕事の効率を改善することです。仕事の効率を改善するということを、標準時間を用いて説明すると、図4のようになります。
 標準時間を分解すると、まず、基本時間と余裕時間に分けられます。余裕時間とは、トイレ、汗拭き、疲労回復のための時間で、仕事にとっては、ムダではありますが、削減できないものも含まれます。
 基本時間は、主作業と準備・後始末作業に分けられます。準備・後始末作業も完全にはなくせませんが、その簡単化、迅速化を検討することができます。
 さらに、主作業は、主体作業(付加価値を生み出す作業)と付帯作業(付加価値を生み出さない作業)に分けられます。
 仕事の効率を改善するということは、主体作業時間比率を増加させ、付帯作業時間比率と準備・後始末作業時間比率を低下させるということです。
(2) 生産性を革新する体系
 生産性向上させる視点は、「仕事の方法の改善」と「仕事の効率の改善」という2つあります。生産性を革新させる方法を体系的に示すと、図5のようになります。
 この体系は、建設業、製造業、卸売業、小売業、飲食店、ホテル、運送業、医療・介護、事務所、営業職などの、どのような業種・職種にも適用できます。
 仕事の方法の改善には、設備投資による省力化や機械のスピードアップなどの技術的改善と、機械の持台数の改善、動作・作業の改善が中心でした。言い換えると、これらは、「標準作業方法」の改善でした。
 しかし、標準作業方法が定められても、その標準作業方法どおりに、実際の生産が行なわれるとは限らないのです。たとえ、標準作業方法が守られていても、標準と実績との間には、必ず、喰い違いが発生します。
 それはなぜかというと、生産性が、仕事の方法の良し悪しとは別に、実施面の良し悪し、すなわち、「仕事の効率」の良し悪しによって変わるからです。
 これまで、仕事の効率の向上活動が忘れられていました。ところが、この仕事の効率のロスは非常に大きく、これを無くすことで、いますぐにでも、50%〜200%生産性を高めることができるということが、多くの企業の経験によってわかってきました。

(3) 総合能率の改善
 生産性は、上で述べたように、作業方法と仕事の効率によって決定されます。仕事の効率の良し悪しを測定する指標に「総合能率」と呼ばれるものがあります。
 図6に示すように、就業工数(就業時間)のすべてが、付加価値を生み出す作業になるわけではありません。どんなに、効率よく仕事をしたとしても、「管理者の責任によるロス工数」と「作業者の責任によるロス工数」が発生します。
 標準作業方法をキチンと守って、一人前の作業者が、標準の速さで作業をする時の時間を「標準時間」と呼びます。そして、その日の生産実績と標準時間をかけたものも、1日の仕事量(出来高工数)といいます。
 これを1日の就業工数(実績工数)で割ったものが、仕事の効率ということになります。これを「総合能率」と呼びます。また、就業工数と出来高工数の差が、仕事の効率のロスというわけです。したがって、総合能率は、図7のように測定されます。
 そして、仕事の効率のロスには、管理者の責任によるものと作業者の責任によるものの2つがあります。これらを抽出し、排除していくことによって、生産性が、飛躍的に改善できるのです。
 仕事の効率のロスといえば、作業者が作業をしていない時のロス、つまり、管理者責任のロスが多いように考えがちです。なぜなら、作業をしていない状態は、目につきやすいからです。
 しかし、それは、せいぜい総就業時間の10%〜20%程度にすぎません。残りの80%〜90%は、作業者が作業をしている時間です。この80%〜90%の作業時間の中に、多くのロスが隠されているのです。そして、それは努力次第で大幅に削減できるロスなのです。
6.生産性革新プロジェクト
 生産性向上(品質向上、納期短縮・コストダウン)を行うスケジュールは、次のとおりです。診断に16時間、研修に16時間、オプションとしてPAC研修に16時間必要です。
 日程的には、1日8時間訪問するとして、4日間(PACを含めると6日間)です。
 1週間に1回のペースで進めると、コンサルティングを開始した翌月から、生産性向上の成果が現れ始めます。


(1) 生産性診断
@JAS(Job Analysis System)(4時間)
 ・組織の職務担当、指示系統によるロスの分析
A生産性診断(12時間)
 ・仕事の品質の診断
 ・仕事の速度の診断
 ・仕事の原価の診断


(2) 生産性革新研修
B生産性革新研修1(16時間)
 ・時間観測法
 ・ワークサンプリング法
 ・連合作業分析
 ・動作分析
 ・作業分析
 ・工程分析
 ・グループ作業、ライン作業分析
 ・改善課題立案
C生産性革新研修2(16時間)
 ・PAC( Performance and Analysis Control )
 ・改善スケジュール策定


(3) 生産性革新活動
D生産性革新活動
 ・作業分析、作業記録
 ・改善方法指導
 ・成果確認

※より詳細な内容につきましては、株式会社 湊屋総研までお問い合わせください。
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