6.ISOで優良工事表彰が続出!

当たり前のことですが、ISO・OHSASの中には、工事成績を向上させるノウハウはありません。したがって、規格要求事項を満たしたISO・OHSASを、単に、構築し、維持し、継続的に改善したところで、工事成績は向上いたしません
工事成績だけではありません。ISOでは「工程管理」もできません。ISOをどんなにうまく使っても、アローダイアグラムは描けません。最早最遅計算もできません。余裕も計算できません。ということは、クリティカル・パスを見出すことも出来ませんし、まして、日程短縮、フォローアップは不可能だという結論になります。
ISOの中にあるのは、PDCAと責任権限だけです。これだけで、工事成績を向上させるのは、工程管理同様に、困難というより、不可能です。
工事成績を向上させるためには、他所から、そのノウハウを持ってくる必要があります。弊社は、長年、工事成績に携わってきたので、そのノウハウ(これが弊社の工事成績ダントツ化プログラムです)を身に付けてきました。この工事成績90点プログラムに、どの程度の効果があるかというと、




県工事では、毎年、工事成績90点超の現場があります(過去最高点は93.5点)。
国交省の工事でも、毎年、80点超の現場が出ています(過去最高点は84.2点)。
会社平均点が、県工事で83点超の会社が何社もあります。
優良工事表彰も、毎年、いくつもの現場で出ております。

 

このノウハウをISO・OHSASの中に組み込んだのです。ところが、工事成績アップのノウハウをISO・OHSASの中に組み込んだだけでは、90点に届きません。
それは、ISO・OHSASで要求されていることよりも、工事成績で要求されていることの方が多いからです。つまり、普通のISO・OHSASでは、工事成績の領域をカバーしきれないのです
そこで、現場を訪問し、模擬竣工検査を行い、指摘事項を、竣工検査までに改善していただくということをやってみました。この模擬竣工検査のポイントは、私たちが「検査員さんと同じ検査をする」というところにあります。なぜ、私たちが検査員さんと同じ質問ができるか、その理由は省きますが、それが、ノウハウのひとつであることは明らかです。
それを実際にやってみると、信じられないほどの成果があがりました。工事成績90点超続出、優良工事成績続出、工事成績会社平均点84点、85点という会社が続出したのです。

しかし、1つ2つの現場が90点超になっても、会社平均点は向上しません。工事成績は、平均点で評価されます。そのため、お客様の全現場の工事成績を向上させる必要がありました。しかし、会社平均を83点超にすることは、工事成績90点超の現場を1つ2つ生み出すより、遥かに難しいことなのです。
それを実現するためには、全現場(少なくとも大部分の現場)で模擬竣工検査を行う必要がありました。
そこで、現場代理人の皆様に集まっていただき、内部監査を、模擬竣工検査の内容で、実施したのです。この方法は、会社平均点には絶大な効果がありました。弊社の古くからのお客様では、90点超の現場は出ていませんが、3年で会社平均点が84.7点まであがったのです。
この稿を、初めてお読みになる読者も、頭の中で、現在の内部監査と弊社の内部監査(工事成績に特化した内部監査)のどちらが効果が高いかを比較していただくと、すぐに、おわかりいただけると思います。


「内部監査が馴れ合いになり、形骸化している」
「内部監査が、まったく効果がない。審査のためにやっているだけだ」

という声はよく聞きます。そういう会社は「工事成績ダントツ化内部監査」を取り入れていただくと、すぐに会社が変わっていくことにお気づきになるはずです。

工事成績ダントツ化内部監査の管理サイクルCap-D0

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工事成績90点内部監査はCAPDサイクル

tougou013

siryoutoi

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